LGBTQ+ を「知る」

山口レインボープライド2024へようこそ。LGBTQ+について「知る」ことから始めてみませんか? 

 ■そもそも「レインボープライド」って?

 ■日本の「レインボープライド」って?

 ■山口レインボープライドって?

 ■LGBTQ+って?

 ■LGBTQ+の人は身近にいるの?

 ■アライって?

 ■アライができることって? 

■そもそも「レインボープライド」って?


 

「レインボープライド」とは、LGBTQ+をはじめとする社会のみんなが、差別や偏見にさらされず、前向きに生活できる社会の実現を目的としたイベントです。「ありのままの自分にプライド(誇り)を持とう」というメッセージの下、多様性をお祝いするイベントとして、世界各地で開催されています。 

■日本の「レインボープライド」って?


日本では、1994年に初めて東京でパレードが開催されたのを皮切りに、現在では、全国の半数以上の都道府県で大々的なイベントが開催されています。中国地方では、岡山県で2022年に初めて開催されました。

 

■山口レインボープライドって?


 

山口レインボープライドは、中国地方では岡山県につづいて2番目、山口県では2023年5月に初めて開催しました。 アライ(支援者・理解者。 英語の“Ally”。)を増やすことを目的としています。山口をより良くしていくためには、LGBTQ+当事者だけの力では不十分です。なぜなら、社会の大部分はLGBTQ+以外の人が圧倒的多数を占めているからです。当イベントは、アライを一人でも多く増やすことによって、差別・偏見の無い社会を目指していくスタート地点にしたいと考えています。

 

■LGBTQ+って?


 「LGBTQ+」は性的少数者(=セクシュアル・マイノリティ)の総称です。社会には本来、多様な性が存在しています。レズビアン(Lesbien)、ゲイ(Gay)、バイセクシュアル(Bisexual) 、トランスジェンダー(Transgender)、クエスチョニング(Questioning)の英語の頭文字と、それ以外のセクシュアリティを+としています。

 

 ・ヘテロセクシュアル:自分とは異なる性別を好きになる人。社会の多数を占める。

 ・レズビアン:女性として女性を好きになる人

 ・ゲイ:男性として男性を好きになる人

 ・バイセクシュアル:異性・同性どちらも好きになることがある人

 ・トランスジェンダー:出生時に割り当てられた性別に違和感を感じる人

 ・クエスチョニング:性の在り方が決まっていない(決めていない)人

 ・アセクシュアル:性的欲求を抱かない人

 ・Xジェンダー:男/女のどちらの性別かを決めていない人

 これ以外にも、パンセクシュアルやポリセクシュアルなど様々な分類があります。

■LGBTQ+の人は身近にいるの?


社会の9.7%はLGBTQ+が占めているという調査があります(電通グループ「LGBTQ+調査 2023」)。これは、左利きの人と同じ割合と言われています。そう考えると、意外と多いと感じませんか?山口県に置き換えて考えてみると、山口県人口は約130万人なので約12万人がLGBTQ+当事者という計算です。これは岩国市の人口とほぼ同じ数になります。

 

「LGBTQ+は自分の周りにはいない」と思うかもしれませんが、必ずあなたの周りに存在しています。LGBTQ+の人達は、社会に偏見・差別があることを知っているため、言えないだけなのです。山口県では、LGBTQ+の存在が十分に認識されているとは言えません。

■アライって?


アライ とは、支援者・理解者という意味です。 (英語の“Ally”)。差別・偏見をなくすために必要なこと。それは「知る」ことです。LGBTQ+の人も、そうでない人も、LGBTQ+についてまずは正しく「知る」ところから始めてみませんか?

■アライができることって?


・アライであることを表明する

「味方が身近にいる」ことがわかるだけで、当事者は勇気づけられます。アライを表明するためには、レインボー

カラーのグッズを身に着けるのも効果的です。レインボーは多様性への理解と支援の象徴です。

 

・「差別語」や「侮蔑語」を使用しない

差別語・侮蔑語の代表例としては、「ホモ」「レズ」「オカマ」「オナベ」などです。意図していなくても、これらの言葉を当

事者以外が使用してしまうと、差別的・侮蔑的な意味となり、当事者の尊厳を傷つけることになります。

 

・当事者がその場にいる前提で話をする

山口では、自身がLGBTQ+であることをカミングアウトしない(できない)人がほとんどです。しかし、必ず存在しています。誰かを無視したり、傷つける可能性は無いかどうか、考えながら行動しましょう。

 

・差別的な言動を見たら指摘をする

差別は重大な人権侵害です。 「差別は絶対にいけない」という気持ちを持ち、そのような言動に気づいたら、指摘や抗議をするなど行動に移しましょう。あなたの少しの勇気で社会は確実に変わっていきます。

 

・「アウティング」しない

その人がLGBTQ+であることを勝手に第三者に暴露する行為を「アウティング」と言います。アウティングの結果、自死や訴訟に至ったケースもあります。カミングアウトは信用の証です。その信用を裏切らないように。

 

・デマを鵜呑みにしない、流されない

誤解や偏見に基づくデマを信じたり、拡散しないようにしましょう。例えば「自分の権利が奪われる」というデマを信じる人がいますが、LGBTQ+の権利が認められても社会は変わりません。幸せになる人が増えるだけです。

 

これ以外にも、あなたがアライとして出来ることがきっとあるはずです。自身の行動を振り返りながら、相手の気持ちを想像しながら、みんなが幸せに生きられる山口を創っていきましょう。